今日は何を書こうかなあ、とスマホのメモ帳を眺めていると娘の成長記録が目に留まった。
子供の成長ってこんなにも早いのか
24時間いつも一緒にいて、片時も目を離さずにいても、いつの間にかすくすくと成長していく姿を見て、ちょっとした焦りがありました。
あれ…このままじゃいつの間にかどんどん大きくなって、今の姿を覚えてられないんじゃない…?
時は娘が生誕して二カ月経った頃。
何もかも初めての育児もほんっっっっの少しだけ余裕が出てきて、ちょっと物事が記憶できるようになった頃。
(マミーブレインというそうな)
カメラロールは寝ている娘、よく分からないけれど片手片足をわたわた動かしている娘、寝ている娘、寝ている娘、わたわた娘、寝ている娘…といった写真の数々で埋め尽くされている。
でもこれだけ毎日撮っていても、なんだかそわそわする。
毎日変わらないようでいて、実はそうじゃない。
成長していく姿を見られるのはもちろん嬉しい。でも少し寂しい。
もっとゆっくり成長してくれたっていいのよ…?と思う日々。
夫から「そう思うの早すぎない…?」と怪訝な顔をされる日々。
お手軽版育児日記
それからというもの、何ができるようになったとか、こんな事を言うようになったとか、ひと月ごとに箇条書きでスマホにメモするようにしました。
メモがある程度溜まると簡単な絵日記(コンパクト手のひらサイズのノートに、大体一カ月で2ページほどの量)にしています。絵日記はともかく、スマホメモは面倒くさがりでも続くお手軽さ。
将来、娘に絵日記を渡せたらいいなあ、というのが密かな野望です。
でね、どんな事書いてたかなあって新生児~1歳までを軽く眺めていたんですよ。
あのね、
私、大体泣いてる。
新米母ちゃんのメンタルはブレブレ
メモを見ていると、頻繁に目にはいる絵文字がありました。
絵文字を利用する人なら一度は使ったことのあるあの絵文字。
嬉しいときも悲しいときも使える汎用性のある便利なあいつ。
はいこの人。
便利ですよねこの人。表情が絶妙だもん。
絵文字界での存在感は上位に君臨しているんじゃないでしょうか。私のスマホだけでしょうか。
メモの中では、この人(便宜上、以下泣いてる君と称します)が至るところに登場していました。
最初の登場は母子同室になった日。
こんなちっこいのどうしたらいいんだって泣く。
夜中にミルクをあげてもまだ泣くから動揺したって泣く。
入院最終日に「これからはナースコールしてどうすればいいのか判断を仰げないの…!?」って泣く。
初めての沐浴でギャン泣きされて私も泣く。
もうね、泣いてばっかり。絵文字さんもフル稼働ですよ。
なにがすごいって、これ実際に全部絵文字とまったく同じ顔して号泣してた事ですよ。全部覚えてるもん。すーごい泣いたもん。
産後はホルモンバランスが大幅に乱れるので、情緒不安定になりやすいそうです。
更には初めての事だらけの育児。睡眠不足。諸々のストレスも重なり産後うつになる事も。
そういえば二週間検診でよくよく確認されたのは娘の状態よりも私の状態だった。
とにかく何でもかんでも不安。
母にから「ちょっと一緒に寝てみたら」と同じベッドに寝転がるのを勧められても
「娘が埃吸い込んだりしたら私は耐えられない…!!!」
と拒絶し、絶対にベビーベッドか腕の中。
約一カ月里帰りしていましたが、母もこの状態の私によく付き合ってくれていたな…と改めてしみじみする。
少しずつ変わっていく絵文字の意味
その後も黄昏泣きだとか離乳食食べないとか、ありとあらゆる場面で登場する泣いてる君。
でも少しずつ、泣いてる君の使用用途が変わっていっているんですね。
離乳食を食べてくれるようになったとか
ママと呼んでくれたとか
歩き始めたぞとか
その都度、感動のメモと共に泣いてる君が語尾に登場する。
メモを始めた当初は、不安や焦りばかりが大きく、それらの感情を表すために登場していた泣いてる君。
でも徐々に歓喜や感動を表現するための存在へと変わっていきました。
それは娘の成長と共に、そして私の母ちゃんとしての成長と共に。
ただ忘れないようにするためのメモが、鳥瞰的に見ると娘の成長だけではなく私の心の成長も表している。
面白いなあと思います。
娘を育てているつもりで、私も人として育てられていってるんだなあ。
というわけで、日記帳はちょっと面倒くさいと思っている方。
スマホメモ、おすすめです。