すこし前まで、暑い暑い、なんで秋なのにこんなに暑いんだ、と文句を言っていたのにいつの間にやら朝は冷気に鼻をくすぐられて起きるようになってきた。お布団最高だぜ、と思うようになってきた。
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「昔はもっと、」
まだ私が幼い頃、冬を迎えると決まって母は「昔はもっと寒かったなあ、つららなんか出来ちゃったりして」と言っていた。
それを聞くたび、
また出たよお母さん…毎年これ言ってる気がするなあ、年寄りくさいんだから
なんて失礼なことを思っていたけれど、近頃私も「昔はもっと春夏秋冬がハッキリしてたよねえ、最近は春と秋がないよ」と言うようになって、順調に年を重ねていることを実感する。
私があの頃の母と同じくらいの年齢になった時、たぶん娘から「お母さん年寄りくさいわあ」って思われるんだろうな。
なんか、そういうのいいなあと思い始めています。
私と夫の食べ物事情
私と夫は、周りから「何で結婚したの??」と言われるほど食べ物の好みが真逆です。
私「梨派」
夫「りんご派」
私「そば派」
夫「うどん派」
私「魚と肉は毎日の食卓に欠かせない」
夫「どっちも嫌い」
私「レバー大好き」
夫「レバーは人の食べ物じゃない」
私「(やんのか?お??)」
こんな感じで(ただ夫の好き嫌いが多いだけじゃないのか疑惑もあるが)、お互いの「これが食べたい!」が一致した事は殆どない。寿司と焼肉は二人とも好きだけれど、毎日食べるようなものじゃない。そんな資金もない。
私自身の好みがクセ強(ホルモンや白子、カニ味噌大好き勢)なのは自覚しているので、毎日の献立は夫の好みに寄せる事が8割です。残り2割は「嫌いだって知っているが栄養のためだわやかましい!」ていう料理たち。
でも偶にはそんなどっちの好みでSHOWに疲れた時、寒くなってきたこの季節にうってつけの料理があるのです。
そう、鍋。
鍋こそ好き嫌い論争に終止符を打つもの
鍋、美味しいですよね。
スープの味から種類豊富だし、具材だって色んなもの入れちゃえます。
鶏肉?豚肉?えのき?鱈?白菜?大根?何入れたって美味しくなっちゃう鍋。
しかも様々な栄養も一度に摂れる鍋。
万能すぎる。万能すぎるぞ鍋。
そして鍋の時、我々夫婦がなぜ結婚したのかと周囲に不思議がられるレベルの好みの違いが、素晴らしい効果を生み出すのです。
好みが真逆が故に、具材で争う事が1ミリもない。
私は鶏肉を、夫は鶏団子(加工肉はいけるらしい)を。
私はえのきを、夫は椎茸を。
争わない。
何一つ争わず、美しく優雅なディナータイムが繰り広げられます。
「ええーー今日の夕飯は○○かあ…」等という、料理を作る側にとって徒労感しか与えない言葉を聞くこともない。
はふはふと熱い具材を頬張りながら流れていく時間…
やっぱり鍋は最高だなあ…今日は気持ちよく眠れるなあ…(合掌)
夫「ごま豆乳鍋微妙だね」
…
……
くずきりと一緒に煮込んでみよかな??????
ごちそうさまでした。