可愛い我が娘、こつぶが離乳食デビューしたのは生後五か月ピッタリの日。
つまり生後五か月と0日目。
これだけでお分かりかと思うが、離乳食に対する気合が入りまくっていました。
ついに…!ついにこの日がやってきたぞ…!!
首のすわりもOK
寝返りもOK
πの好き具合もOK(寧ろラブ度高め)
夜泣きも噂に聞いていた程じゃない
これまで大きな障害もなく、月齢ごとの基準となる成長過程はなんとかこなしていた時、それはやってきました。
離 乳 食 食 べ な い 問 題 。
これでも一応覚悟はしていたの
こつぶの一つ上のお子さんを持つ友人から、こんな事を言われました。
離乳食作りは面倒くさいぞ~~~
こつぶの二つ上のお子さんを持つママ友から、こんな事を言われました。
慣れるまで床が汚れたりするから、その片付けが大変よ~~~
ふむふむふむ。
離乳食作りは面倒くさく、後片付けも骨が折れる。
おっけーおっけー
離乳食作りセットは揃えてるし?ブレンダーも買っちゃったし??
ベビーチェアの下にレジャーシートを敷けば後片付けが楽ってネットに書いてあったし???
結構、下調べには余念がないタイプなんです私。
ある程度大変だって事も分かっていますとも。
まあでもそんな、ねえ?慣れればいいって事でしょ?
等と、なぜか「私、余裕ありますけど?」感出したがる新米母ちゃん(面倒くさい属性)。
多少育児にも慣れてきたというのもあったんでしょう。
それに、「皆やれてるんだし」という気持ちも大きかった。
しかし私はこの時気づいていなかった。
二人のママさん達が、「離乳食を食べない事がある」と一言も言わなかったことを…
(※二人ともその点について悩んでいなかっただけで、悪意は1ミリもありません)
離乳食のはじまりはじまり
そして始まった離乳食。まずは10倍粥から。
言わずもがな、どろっっどろである。
これ食べてくれるの…?私もこういうの食べてきたの…?
そんな事を思いながらおそるおそる…あーん…
お!?
食べてくれた!!
しかもちょっと笑ってる!!!
これはいいスタートを切れたんじゃないかと大喜びの私。
(ちなみにおかゆ作りはダイソーのおかゆカップを使っていました。めちゃ便利。)
この調子で、焦らず少しずつ進めていこう。
そう思いながら就寝し、迎えた二日目。
昨日と同じテンポでそーーーっとスプーンを口に入れて…
思い切り吹き出される。
まあまあこういう事もあるよね。今まで母乳かミルクだったんだもの。
そりゃ戸惑うよね。
よーーし明日またトライしよう。一緒にやっていこうこつぶ!
そして3日目。
5日目。
7日目。
おや…?
いつになったら食べてくれるのか
この一週間、漫然と同じものを同じ雰囲気で食べさせていた訳ではないんです。
おかゆの硬さとか、裏ごしの仕方を変えてみたり。
食事する雰囲気つくりが大事とネット記事を読めば
「フゥ――――!今日も離乳食の時間だぞ~~~(*’▽’)(*’▽’)(*’▽’)(*’▽’)(*’▽’)(*’▽’)」
等となけなしの明るさを振り絞って騒いでみたりもした。
が、全て不発に終わる。何ひとつ彼女の琴線にヒットしない。
思いついたように食べる日もあるけれど、長続きはしません。
母親に泣きつくと「そのうち食べるようになるよ」と余裕の構え。さすが子供三人を育て上げた先輩母ちゃんは違います。
その言葉に安心する私。焦るな焦るな、彼女の成長に歩幅を合わせよう…
うーーーーーーーーん、きつい。
吹き出シストからぐちゃリストに変身しました。
感触が楽しいんでしょう、机に丁寧に塗り広げてくださるんですね。
もうね、疲労困憊です。母ちゃんお手上げ状態です。
まだ早かったのかもしれない、と離乳食を一週間ほどお休みしたりもしました。
ネット記事を読んで参考にもしてみました。
行政が設けている子育て支援課に相談もしてみた。
でも上手くいかない。
上手くいかなすぎて過食にも走った。
非公開: 過食から私の宅トレ習慣は始まったそのうち食べてくれるようになるよ、の、「そのうち」とはいつなのか。
思い悩む日々が続きました。
我が家の対処法
そんな食べムラが激しすぎるモカさん。
この状況で離乳食本に書いてあるようなレシピを再現するのは、捨てられると分かっているのに毎日高級料理のフルコースを作るようなもの。
あまりに食べてくれない日が続いた時、「もういやだ!!!!!」と食器をシンクに思いきり叩きつけてハッとしました。
今一番優先すべきは、私がストレスをためないことだ。
そう思った私は自分の中でルールを作りました。
離乳食当初、こう考えていました。
「なるべく手作りで愛情込めて作ってあげたい」と。
これが根本的に間違っていた。
手作りだから愛情が込められるわけではまっっっっっったくない。
(つい気持ちが入りすぎちゃった)
手作り中心で離乳食を作る方を批判する意図はありません。むしろ尊敬しています。
ただ私は無理だった。どちらかというと料理好きな方なのに。
おかゆはもちろんの事、ほうれん草やコーンのすりおろし等はスーパーやドラッグストアに行けば完全ペースト状になっているものが売っています(本当にありがとう和光堂さん)。
赤ちゃん用のだしもコンソメもホワイトソースも売っています(本当に本当にありがとう和光堂さん)。
レトルト離乳食をかごいっぱいに詰めていたら、新婚さんらしき二人組の内の女性の方がこちらを見ながら「私は子供産まれたらいっぱい手作りしてあげたいな~」と話しているのが聞こえた事もありました。
やーーーーーーーかましいわ。
もう一度言いましょう。
手作りだから愛情が込められるわけではまっっっっっったくない。
考えてみてもほしい。
我々母親は料理にのみ注力できる訳じゃない。
殆どプロセスを省略できない育児がありどれだけ省略しても逃れられない家事もある。
それに比べて、企業は一つの商品を店頭に並べるために途方もない時間と労力をかけてくれている。
そりゃ美味いよ(もちろん偶にハズレもあるけど)。
時短することで子供との時間も取れる。心に余裕をもって接することができる。
手作りよりも多少費用はかかるがメリットの方が遥かに大きい。
というわけで、簡単な作り置きと市販品のコンボを日々のルーティンに組み込みました。
私は食材を捨てることにとてつもなく罪悪感を感じるタイプです。
週の後半になるにつれ、冷蔵庫が空っぽになっていくのが快感。
以前に義母から凄まじい量のカブを頂き、なんとか消費せねばと手を変え品を変えカブ料理を食卓に出し続け、夫から「もう一生カブはいらない…」とカブ嫌いにさせてしまったくらいには皮も葉も使い切りたい派です。
それもあって、食べてもらえず吹き散らかされる離乳食を片付ける時のストレスは尋常じゃなかったです。
奥歯を噛み締めすぎて一時期顎が痛くなったほど。
じゃあ自分が残り物食べればいいじゃない、って話になるけど限界があるのよ。
殆ど机か床にぶちまけられるから。
離乳食問題にぶち当たったママさんなら誰しも感じると思う。
残される、捨てられると分かりつつも毎日作り続けるって、本当に辛いですよね。
ここに「食材がもったいない」と思う気持ちが入ってくると身動きが取れなくなってきます。
優先すべきはママの心。
じっくり腰を据えて向かい合っていかなきゃいけないから尚更。
食材や、それらを作ってくださった方々には尊敬と感謝の気持ちを忘れずに。
食べるようになってくれた時に、今までの分以上に家族皆で残さず美味しく食事を頂けるようになればいい。
何度も繰り返し言いますが、一番大事なのは自分がストレスをためない事。
ふとした拍子に爆発したら大変です(私のように)。
私が使っていた楽しみ方ですが、たとえ吹き出されようが、食器を足蹴にされようが、テーブルぐっちゃぐちゃにされようが、
「おおっとーーーー今日は飛距離が長い!最高記録だ!やはりにんじんはよく飛ぶ!」
「数カ月前までは自分の意思で動いていなかった足が!あの足が!!今やこんな的確にお皿を蹴るように!!」
「うーーーーんテーブルがアート感マシマシになっていくなあ…現代のゴッホでありますなあ!!」
という感じで実況していました。頭の中で。
今振り返るともうちょっと他のやり方もあった気もしますががそれはさておき、離乳食を食べない、散らかす、捨てるという目の前の現象に100%真正面から向き合わない事って結構大事なんじゃないかなと思います。
それに、母親が楽しそうにしているのって、やっぱり赤ちゃんも感じ取ってる気がします。
「美味しいねー」って言いながら一緒に食べると嬉しそうにしてくれていました。
そんなこんなで模索しながら1カ月、2カ月、3カ月…
気づけば1歳が目前に迫っていました。
結局、一番効果があったのは
色々書きましたが、何より効果があったと確信しているのは
断乳でした。
念のためですが、WHO(世界保健機関)では、「適切な食事を補いながら2歳か、それ以上母乳育児を続ける」ことが勧められています。
私も産婦人科で上記の説明を受けており、欲しがるだけあげようと考えていました。
しかし自分の状況を考えた上で、1歳と1カ月で断乳を決意。
苦戦するだろうと考えていた断乳も、意外と3日程で終了。
その翌朝から今までの事が夢だったのかと思う程、パクパクと食べてくれるように。
やはり赤ちゃん、本能に忠実である。
しかし食べムラがゼロになったとはいえないので、現在に至るまでフォローアップミルクも併せてあげています。
断乳については賛否両論あると思いますが、私は断乳して正解だったと感じています。
今は歩き食べという新たなステージで悩んでるけど…
大人になってもミルクだけの人はいない
想像していた以上に大変だった離乳食期。
この記事を書くために当時のことを振り返っていると「私、がんばったな~~~~~」と心底思います。
何の迷いもなく自分を褒めたい。
大人になってもミルクだけの人はいないです。
まあまあそのうち食べてくれるさ、とのんびり構えて、時には脳内実況中継して、何より自分の心を大事にして過ごすのが結果的に赤ちゃんにとってもいい方向につながるのではないでしょうか。
今現在、離乳食問題に悩まれているママさんが少しでも「こんなんでいいのか~」と肩の力が抜けたらいいなあと思いつつ。今日の献立に頭を悩ませてきます。
正直、毎日鍋でいい。