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初めて本能というものを感じた
予定日を1日過ぎた妊婦検診の帰りみち、「絶対に何かを(可能ならば肉を)食べておかなければならない」という強い欲望を感じたとき「これが本能かー!!」となった。
無事にこつぶが産まれてくれた翌日、母子同室となり初めて彼女のほっぺに触った自分の指が震えて、「愛おしい、でも怖い」と感じたとき「これが本能かー…」となった。
母親になれば、その本能とやらが当たり前に母親となった人を強くするんだろうと何故だか信じ込んでいたけれど、我が子の泣き声におろおろして半泣きでナースコールした時にそれは全部私の思い込みだという事を痛いほど思い知らされました。
今まで真っ暗でゆらゆら揺れる包み込まれた世界にいたのに、ある日途端にその世界が一変し、わいわいがやがや騒がしくなってひやっとした空気が触れたり空腹を感じたりして、ありとあらゆる感覚器官から、ありとあらゆる刺激を受けるってどんな気持ちなんだろう。
当時はそんな事考える余裕なんてありはしなかったけれど、今思い返すとそりゃ赤ちゃん泣くよな!と思うし、そんな世界の中で眠る世の赤ちゃんって実はめちゃくちゃ格好いいなと思ったりします。
「かーちゃん」は強くなれたのか
全然です。
身も蓋もない。
慣れてきたかな?と思った頃に次の問題がやってきて、ようやくそれにも対応できるかなと思い始めた頃に新たな問題がやってくる。
夜泣き、お昼寝してくれない、授乳時噛まれる、離乳食食べない、癇癪、やっぱりごはん食べない、わがまま大爆発、えとせとらえとせとら…
その度にどーんと構えていられたらいいのに、全然構えられない。怒鳴って後から地の底まで落ち込む事もある。そして泣くことももちろんある。
昔テレビで、海外の笑えるホームビデオ特集が組まれているのを見たことがありました。
幼児が無心で床に落書きをしまくっていて、それを撮影しながら近づく母親が「ヘイハニー?何してるの?」とユーモアたっぷりの声で尋ねる。その声に反応して振り向いた幼児の顔は母親の口紅でべったべたに塗りたくっていて、それを見た母親が爆笑するという映像。
私もこんな母親になりたい!と強く思った。
だから、あの時のお母さんと同じ反応できるかな?どうかな?と、最近自分によく問いかけています。
他愛ないいたずらをしていても、1ミリでもいいからユーモアを混ぜて返せているか。
「あーー!!何してんの!!!もう!!!!」と言っちゃう気がしたらクールダウン。好きなもの食べたり、少し早起きして絵を描いたり読書をして、できる範囲で自分だけの時間を作るようにしている。
これをひとつの判断基準にしてから、毎日を楽しみやすくなってる気がします。
一日の中にちょっとだけでもユーモアを含ませる。
近頃作ったマイルールは、案外合っていそうです。